大阪樟蔭女子大学 教員情報   
     


  カイドウ タカノブ
  開道 貴信   健康栄養学部 健康栄養学科   教授
■ 標題
  頭頂葉内側(楔前部、帯状回後部)に病変を有する小児てんかん2例の比較検討.
■ 概要
  頭頂葉内側(medial parietal lobe:MPL)に病変を有する小児頭頂葉てんかん2症例を経験した。症例1、2とも右利きの男児で、右楔前部から後部帯状回に腫瘍病変を認めた。発作症候は補足運動野発作に類似した強直姿勢が共通したが、両症例ともそれ以外に複数の発作症候を有した。両症例とも頭蓋内電極などで腫瘍周囲の皮質がてんかん焦点と判断され、症例1は右MPL全域の、症例2は右MPL前方の腫瘍と周辺組織を切除し、症例1は発作が半減し、症例2は発作が消失した。術後に症例1は積木による図形再構成が術前より拙劣になり、立体図形模写も拙劣だったが、症例2は同様の症状を認めなかった。楔前部は視覚情報の処理とそれに基づく動作の企画遂行に関与すると考えられ、症例1は全域にわたる切除により構成障害をきたし、症例2は楔前部後方が温存されたため発症しなかったと考えられた。MPLてんかんの報告は少なく、今後も知見の蓄積が必要である。
論文、診療の30%を担当した。

  眞柄 慎一, 高橋 章夫, 斎藤 義朗, 中川 栄二, 開道 貴信, 金子 裕, 佐々木 征行, 大槻 泰介
  共著   てんかん研究   32,541-547頁   2015/01