大阪樟蔭女子大学 教員情報   
     


  コバヤシ マサシ
  小林 政司   学芸学部 化粧ファッション学科   教授
■ 標題
  分散染料によるナイロン繊維の泡沫染色に関する研究(第3報)-泡沫の流動速度と拡散の境界層の厚さとの関係-
■ 概要
  泡沫染色における染料の基質表面への吸着機構に関連して,泡沫の流動速度の影響を,拡販の状態の良否を判断するための目安となる拡散の境界層の厚さを指標に検討した。基質としてはナイロン6モスリン布,染料としては分散染料(C. I. Disperse Violet 1)を用いた。
ここでは,浸染のモデル実験2種類(水平振とう型,垂直移動型)と泡沫染色について,浸染ではかくはん条件,泡沫染色では泡沫の流動速度を変化させながら両者の比較を行った。
その結果,泡沫染色では,泡沫の流動速度が大きくなるにつれて拡散の境界層の厚さが小さくなり,浸染におけるかくはんと同様の効果が認められた。またその流動速度が,浸染(垂直移動型)における染色液内での繊維布の移動速度に比し非常に小さい範囲内でも,拡散の境界層の厚さがきわめて小さくなった。したがって,泡沫の流動がもたらす基質周辺の液流は,浸染において期待される液流とはその発生の機構がまったく異なり,泡沫の流動速度が極めて小さい範囲で,基質周辺に存在する液体の停留層を効果的に除去しているものと予想した。
担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能(研究計画,総括担当)

  分担執筆:小林政司,木村玲子,皆川 基
  共著   繊維製品消費科学   35巻(5号),278-282頁   1994/05