大阪樟蔭女子大学 教員情報   
     


  サカタ ヒロユキ
  坂田 浩之   学芸学部 心理学科   准教授
■ 標題
  風景構成法で描けないこと
■ 概要
  本研究は,心理療法のプロセスのなかで風景構成法を行う場合に,時として生じる,クライエントが描けないという事態を扱い,この事態において風景構成法が心理療法として機能するために必要とされることについて検討した。まず,皆藤(1998)による,風景構成法による描画の拒否が起こった事例とそれに対する考察を吟味し,風景構成法で描けないこと,そして風景構成法自体が心理療法として機能するためには,心理臨床家に,関係性の次元の把握と「ことばのない世界」への視点が必要であることが確認された。次に,「ことばのない世界」が表現するものへの理解を,類似の概念を概観することによって深めた。その上で,風景構成法で描けないことが生じた自験例(坂田,2004)をあらためて考察しなおし,それが「ことばのない世界」の布置を示す表現の一つであったこと,また,それが生じたセッションにおいて,その布置が繰り返し表現されていたことを明らかにした。
  単著   大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻・附属カウンセリングセンター研究紀要   大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻・附属カウンセリングセンター   (第1号),61-66頁   2007/03