大阪樟蔭女子大学 教員情報   
     


  サカタ ヒロユキ
  坂田 浩之   学芸学部 心理学科   准教授
■ 標題
  大学生活充実度と大学へのリテンションとの関連—SoULS-21を用いた縦断的研究—
■ 概要
  本研究は,大学へのリテンション,あるいは退学の心理的要因を大学生活充実度の観点から検討することを目的とするものである。一つの大学・学部・学科に所属する8年度分の大学生473名を対象として,その1年次の4月(入学時点),6月,11月での大学生活充実度を測定し,その後の退学との関連を検討した。大学生活充実度の測度として,筆者らが開発した大学生活充実度尺度短縮版(SoULS-21)を用いた。その結果,非退学者が4月から6月に交友満足が上昇するのと対照的に,退学者は4月では非退学者よりも交友満足が高いにもかかわらず,11月の時点で交友満足が非退学者よりも低下することが明らかになった。また,退学者は大学へのコミットメントが6月の段階で下降し,11月には非退学者よりも低くなることが示された。これらの結果は,大学へのリテンションあるいは退学を,大学生活充実度の観点から予測することの有効性を示唆するとともに,大学生活充実度を測定する尺度としてのSoULS-21の妥当性と実用性を支持するものである。
  坂田浩之・佐久田祐子・奥田亮・川上正浩
  共著   大阪樟蔭女子大学研究紀要   大阪樟蔭女子大学学術研究会   8,39-46頁   2018/01