大阪樟蔭女子大学 教員情報   
     


  サカタ ヒロユキ
  坂田 浩之   学芸学部 心理学科   准教授
■ 標題
  醜形恐怖に過敏型自己愛が及ぼす影響
■ 概要
  醜形恐怖症を有する者は少なくないが,醜形恐怖症に対する認知も研究もいまだ不足している。本研究は,醜形恐怖症の心理学的要因に対する理解を深め,醜形恐怖症に対するより効果的な心理療法への示唆を得ることを目指した研究である。本研究の目的は,醜形恐怖症と対人恐怖心性,自己愛傾向との関連について検討すること,特に過敏型自己愛に注目して醜形恐怖との関連について検討することであった。大学生689名に対して,醜形恐怖心性尺度(大村ら,2015),対人恐怖心性・自己愛傾向2次元モデル尺度短縮版(清水ら,2006)を用いた質問紙調査が実施された。本研究の結果,醜形恐怖は対人恐怖心性,自己愛傾向との間に非常に弱い正の相関が認められた。また,特に女性において,過敏型自己愛者の醜形恐怖が高いことが示唆された。本研究と先行研究の知見から,醜形恐怖症者に対する心理療法に,過敏型自己愛者に対するアプローチを適用する可能性について検討された。
  坂田浩之
  単著   心理臨床学研究   日本心理臨床学会   36(3),334-342頁   2018/08