大阪樟蔭女子大学 教員情報   
     


  カワノ サエコ
  川野 佐江子   学芸学部 化粧ファッション学科   准教授
■ 標題
  『肌プロジェクト』――5つの比較文明学的イプローチ 「『肌プロジェクト』について」,「スーツの袋小路」
■ 概要
  前年度(上記)研究会の第二回発表として,前年度の継続的実験。「『肌プロジェクト』について」では,当プロジェクトが学問の越境性に対する実験の実践であることを述べた。「スーツの袋小路」では,裸と非-裸との境界におかれたスーツはほとんど肌と同化して、「野生」の噴出を押さえ込み、規格外の「不自然」な肉体を矯正するということを述べた。正しき者たれという秩序の号令の下,スーツは常に「正しさ」の象徴であり、それを纏う肉体はその象徴の下に従うことしか,できないのである。しかし実は「正しさ」は袋小路であり,それ以上もそれ以下もない。「正しさ」の境界を越えた「それ以外」は狂気、異常、規範外と名づけられ,隠蔽されてきたのが近代であった。スーツは着るだけで肉体を「正しさ」の袋小路にとどめ置く役割を持っている,という構造について述べた。『肌プロジェクト』総頁14頁,内「『肌プロジェクト』について」2頁,「スーツの袋小路」3頁。
  執筆順:川野佐江子,田中北斗,芦立愛,今井祥子,本間久美子(全て立教大学大学院文学研究科比較文明学専攻院生)
  共著   立教比較文明学会紀要『境界を越えて』   (第10号),183-198,183-187頁   2010/03