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オクダ アキラ 奥田 亮 学芸学部 心理学科 准教授 |
■ 標題 紙上シンポジウム 思春期不登校児に対するグループアプローチ |
■ 概要 思春期の子どもの心的成長にとってグループの持つ意味は重要であり,それゆえ不登校児に対するグループを用いたさまざまな援助が行われている。本論文では紙上シンポジウムの形式をとって,不登校に対する臨床心理学的介入の効果とグループの効果に対する最近の知見をレビューし,高校のスクールカウンセリング場面,適応指導教室での活動,情緒障害児短期治療施設での活動という3つの視点からグループによる援助を検討している。p.69-96 担当部分:「適応指導教室におけるグループ活動と個人面接」(単著) ある適応指導教室での小集団活動と個人カウンセリングに関わった経験から,グループアプローチに関連する臨床的なエッセンスを取り上げ,考察を行った。まず適応指導教室が組織的・人員的に中間的な「ごった煮」の場としての要素を含むこと,そこでの小集団活動がひとつの器となり,個々の不登校児の抱える3者関係の課題を扱いうること,そして逆に集団の力動の中では厳密な個人の変化を追い難くなることについて述べた。 分担執筆:西村 馨,中川剛太,奥田 亮,西田行壮,藤田悠紀子,西出隆紀,能 幸夫 共著 International Journal of Counseling and Psychotherapy vol.1,76-79頁 2003/08 |
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