大阪樟蔭女子大学 教員情報   
     


  サンドウ キンヤ
  山東 勤弥   健康栄養学部 健康栄養学科   教授
■ 標題
  エビデンス"2,3カ月以上のTPN管理下でのセレン濃度の検査頻度と補給方法" -そのエビデンス
■ 概要
  セレンは欠乏症で死亡する唯一の微量元素であるので,中心静脈栄養法および経腸栄養法などの人工栄養法を長期間施行する場合,セレン欠乏症の可能性を念頭に管理を行うべきである。モニタリング用の検体としては採取のしやすさから血漿がよく用いられる。セレン関連酵素のグルタチオンペルオキシダーゼの血漿中活性は血漿中セレン濃度と同様の変動を示すので,セレン動態の指標としては血漿中セレン濃度が最適と考える。その測定頻度はセレン投与-非投与に対して3週間で有意の変動を示すことから1カ月に一度程度で良い。セレン補給方法は,欠乏状態の改善(補正)量として成人亜セレン酸200μg,小児100μg(7?10μg/kg),維持量は安全性を考慮してその半量が推奨される。セレンは必要量と中毒量の幅が比較的に狭いため,セレン投与中は注意深い臨床症状の観察とセレン指標のモニタリングが不可欠である。
  単著   医学のあゆみ 第1土曜日特集 輸液・栄養療法EVIDENCE & CONTROVERSY   209巻,69-73頁   2004/05