大阪樟蔭女子大学 教員情報   
     


  サンドウ キンヤ
  山東 勤弥   健康栄養学部 健康栄養学科   教授
■ 標題
  Prolonged Zinc- Deficient diet alters alkaline phosphatase and disaccharidase activities and induas morphological changes in the intestine of rats. (亜鉛欠乏餌での長期飼育によるラットの腸内アルカリフォスファターゼと二糖類分解酵素の活性への影響について)
■ 概要
  亜鉛欠乏の腸内二糖類分解酵素への影響については論争中である。本研究では長期の亜鉛欠乏餌が小腸酵素活性と形態に及ぼす影響について検討した。ラットを亜鉛欠乏餌飼育群,Pair-fed群と対照の自由摂取群に分け,7週間飼育した。アルカリフォスファターゼと二糖類分解酵素(マルターゼ,スクラーゼ,ラクターゼ)の活性を空腸,回腸および糞便中で調べた。形態学的変化は実験期間の終りに顕微鏡下で調べた。腸管のアルカリフォスファターゼ活性は自由摂取群に比して,亜鉛欠乏餌飼育群とPair-fed群で低値であった。糞便中アルカリフォスファターゼ活性は掲示的に低下して,亜鉛欠乏餌飼育群で最も顕著であった。亜鉛欠乏餌飼育群では,空腸のマルターゼおよびスクラーゼ活性が低下していたが,回腸ではみられなかった。実験期間の最終の2週間で糞便中マルターゼ活性は,亜鉛欠乏餌飼育群で低下したが,スクラーゼ,ラクターゼ活性は不変であった。Pair-fed群で組織内の亜鉛濃度と排泄量は軽度低下していたが,腸内および糞便中の二糖類分解酵素は低下しなかった。亜鉛欠乏餌飼育群の空腸,回腸の絨毛突起の高さと陰窩の深さは減少し,刷子縁は破壊されていた。これらの結果より,ラットでは亜鉛欠乏は腸内のアルカリフォスファターゼ活性とマルターゼ活性の低下と腸形態学的変化を,また糞便中のマルターゼ活性の経時的減少を引き起こすことが判明した。
担当部分:一部指導したので約20%は担当した。

  分担執筆:Cui L, Takagi Y, Nezu R, Iiboshi Y, Yoshida H, Sando K, Okada A
  共著   The Journal of Trace Elements in Experimental Medicine.   8(4),249-261頁   1996/12