大阪樟蔭女子大学 教員情報   
     


  サンドウ キンヤ
  山東 勤弥   健康栄養学部 健康栄養学科   教授
■ 標題
  Hyaluronic acid of wound fluid in adult and fetal rabbits. (成人家兎と胎児家兎の創傷滲出液中のヒアルロン酸)
■ 概要
  胎児の創傷治癒は,成人の場合とは違い,線維形成と瘢痕形成がない。この反応のメカニズムとして,胎児家兎の創傷部の細胞外マトリックスに豊富存在するヒアルロン酸の寄与が大きいと考えられている。在胎24日の胎児家兎(118匹)と成人家兎(44匹)に,ポリビニールアルコール(PVA)製スポンジを創傷部埋め込み,その後1, 2, 3, 4, 5, 7日目に犠死させて,胎児と成人での創傷マトリックスを分析した。本研究では,創傷滲出液中のヒアルロン酸濃度を新しく開発された分析法で定量測定した。PVA製スポンジを含めた胎児家兎の創傷部では,成人家兎に比して,1から7日目までヒアルロン酸の蓄積が有意(P < .05)に高かった。このPVA製スポンジ埋め込みの実験で得られた知見は,重要な生理学的役割を示している可能性がある。胎児家兎で急性の炎症性反応の欠如しているの発見と関連して,成人と胎児では損傷に対する反応は明らかに違うという仮説を支持するものである。
担当部分:担当部分:一部指導したので約20%は担当した。

  分担執筆:Sawai T, Usui N, Sando K, Fukui Y, Kamata S, Okada A,Taniguchi N, Itano N, Kimata K
  共著   J. Pediatr. Surg.   32,41-43頁   1997/01