大阪樟蔭女子大学 教員情報   
     


  サンドウ キンヤ
  山東 勤弥   健康栄養学部 健康栄養学科   教授
■ 標題
  Effects of isolated small bowel trans-plantation on liver dysfunction caused by intestinal failure and long-term total parenteral nutrition. (小腸不全と長期中心静脈栄養による肝臓機能障害への小腸移植の効果)
■ 概要
  長期の中心静脈栄養が必要な小腸不全が原因である肝臓機能障害は,小腸移植(ISBTx)によって改善するかどうかは未だ完全に結論が出ていない。症例は生後1日目より嘔吐,下痢あり,その後TPN管理を続けていた先天性微絨毛萎縮症の男児である。14歳時に肝脾腫が進行し,血小板数の減少及び止血機能障害を認め,肝は5cm触知した。肝生検では高度の脂肪肝,軽度の胆汁うっ滞,中等度の肝硬変像を認めた。16歳時に血液型の一致した祖母をドナーとして空腸を移植した。術後14日目から経口摂取を開始し,以後投与量を漸増した。術後5カ月で完全にTPNから離脱し,肝は触知できなくなり,血清中肝臓酵素およびプロトロンビン時間も正常化した。肝生検では術後7及び11カ月で脂肪肝像は消失したが,肝線維化は不変であった。今回の症例の経験から,小腸移植によりTPN離脱が可能となれば,脂肪肝と胆汁うっ滞は改善できるが肝の繊維化は不変のままであると思われた。
担当部分:共同研究のため,本人担当部分抽出不可能。

  分担執筆:Hasegawa T, Sasaki T, Kimura T, Nakai H, Sando K, Wasa M,Takagi Y, Okada A, Mushiake S, Harada T
  共著   Pediatric Transplantation   6(3),253-239頁   2002/06