大阪樟蔭女子大学 教員情報   
     


  キムラ マサヒロ
  木村 雅浩   健康栄養学部 健康栄養学科   教授
■ 標題
  Development of liver dysfunction after delivery is possibly due to postpartum autoimmune hepatitis. A report of three cases.
(出産後自己免疫性肝炎が疑われる出産後肝機能異常をみたの3症例について)
■ 概要
  自己免疫性疾患は妊娠出産後に発症することが多く、自己免疫性甲状腺疾患はその代表例でもある。しかしながら多くの場合は、臓器の機能障害は一過性である。本症例報告における3症例はいずれも、出産後に肝機能異常を呈し、国際的判断基準からも自己免疫性肝炎が疑われた。第一症例は32歳女性で、倦怠感と食欲不振を訴え、来診した。AST、ALTの上昇、抗核抗体、抗CYP2D6抗体陽性で、肝生検によって、形質細胞浸潤及び肝細胞破壊が観察されたことから、自己免疫性肝炎と診断された。第二症例は36歳女性で、第二子主産後に肝機能異常を起こしたことがあった。第三子出産後、肝機能異常を呈し、AST、ALTの上昇、抗核抗体、抗CYP2D6抗体陽性。AST、ALTの低下と共に抗CYP2D6抗体価も低下したことから、自己免疫性肝炎と診断された。第三症例についても同様に自己免疫性肝炎と診断された。このことから、自己免疫性肝炎も出産後に発症することが考えられる。
担当部分:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能

  分担執筆:泉 由紀子,金子 晃,木村雅浩,田中 進,多田尚人,巽 圭太,高野 徹,日高 洋,網野信行
  共著   Journal of Internal Medicine   第252巻(4号),361-367頁   2002/10