大阪樟蔭女子大学 教員情報   
     


  カワカミ マサヒロ
  川上 正浩   学芸学部 心理学科   教授
■ 標題
  文字サーチ課題による単漢字の音韻情報抽出過程の検討
■ 概要
  本研究では,ランダムに配置された文字セットの中から,特定の音韻を有する文字を探し出す文字サーチ課題を用い,より少ない漢字と対応する音韻(VL音韻)を持つ漢字群と,より多くの漢字と対応する音韻(VH音韻)を持つ漢字群から特定の音韻を持つ漢字を検索する速度を測定した。形態表象と音韻表象との相互作用は,VL音韻を持つ漢字群とVH音韻を持つ漢字群との音韻抽出時間の違いとして観察されることが予想される。さらに,現象が漢字という表記形態に依存するか否かを検討するため,平仮名文字を用いた試行も設定し,これらを比較検討した。実験の結果,仮名と漢字とで異なる結果が認められ,漢字においてはVH音韻に対応する漢字の方がその音韻抽出が困難である可能性が示された。
  川上正浩・佐々木美香・西尾麻佑・小野菜摘
  共著   大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻・附属カウンセリングセンター研究紀要   7,21-28頁   2013/03