大阪樟蔭女子大学 教員情報   
     


  カワカミ マサヒロ
  川上 正浩   学芸学部 心理学科   教授
■ 標題
  虚記憶の生起とCL語に対する意図的推測の関連について(I)
■ 概要
  本研究では,虚記憶の生起に,CL語に対する意図的推測が及ぼす影響について明らかにすることを目的とする。リスト構造に対する教示を行わない統制条件,リスト構造について教示し,CL語を意図的に推測するよう促すCL語推測条件,リスト構造について教示し,CL語をも呈示するCL語呈示条件の3つの条件を設定し,再生課題および再認課題における虚記憶の生起率を比較した。記銘時における各単語の呈示時間を2秒とした実験1においては,再生課題,再認課題とも,統制条件とCL語推測条件との間の虚記憶の生起率に差異は認められなかった。各単語の呈示時間を5秒とした実験2においては,再生課題においてCL語推測条件での虚記憶の生起率が統制条件よりも高いことが示された。以上の結果から,CL語の意図的な推測はCL語に対する虚再生を促すことが示唆された。
  単著   大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要   4,87-94頁   2005/01