大阪樟蔭女子大学 教員情報   
     


  カワカミ マサヒロ
  川上 正浩   学芸学部 心理学科   教授
■ 標題
  高機能広汎性発達障害児の虚再生および虚再認に関する研究
■ 概要
  本研究では,Roediger & McDermott(1995)の実験パラダイムを用い,高機能広汎性発達障害(HFPDD)を持つ児童および生徒群と健常の対照群とを対象に,虚記憶(FM)の生起に群間の違いが認められるか否かを検討した。その結果,(1)HFPDD児群は対照群よりも正再生率が低いが正再認率に群間差は認められない,(2)再生テストにおけるFMの生起率に群間差は認められない,(3)再認テストにおけるFMの生起率は,HFPDD児群の方が対照群よりも有意に高い,(4)系列位置効果における群問差は認められないことが示された。以上の結果より,HFPDD児群は実際には呈示されていない項目に対し,正しく呈示されていないと峻別する処理の過程に問題を持っていること,項目の記銘自体にではなく想起の過程に問題があることが示唆された。
  分担執筆:藤田知加子,川上正浩,行廣隆次,辻井正次
  共著   中京大学社会学部紀要   19,15-28頁   2005/03