大阪樟蔭女子大学 教員情報   
     


  カワカミ マサヒロ
  川上 正浩   学芸学部 心理学科   教授
■ 標題
  虚記憶の生起とCL語に対する意図的推測の関連について(II)-記銘リスト内の連想関係項目数が虚記憶の生起に及ぼす影響-
■ 概要
  本研究では,虚記憶の生起に,リスト内で呈示される,CL語と連想関係にある項目(連想関係項目)の数が及ぼす影響を検討し,さらに,この連想関係項目数の効果に対して,CL語に対する意図的推測が影響する否かを検討した。特定のCL語と連想関係にある10,8,6単語からなる単語リストを用意した。連想関係項目数が10単語に満たないリストには,無関連項目を加え,いずれのリストも10単語から構成した。リストを順に記銘,自由再生し,すべてのリストの記銘,自由再生を終えた後,再認課題を被験者に求めた。リスト構造に対する教示を行わない統制条件,リスト構造について教示し,CL語を意図的に推測するよう促すCL語推測条件,リスト構造について教示し,CL語をも呈示するCL語呈示条件の3つの条件を設定し,再認課題における虚記憶の生起率を比較した。実験の結果,教示条件による効果は認められず,CL語推測条件およびCL語呈示条件においても,統制条件と同程度の虚記憶が示された。一方で,より多くの連想関係項目の存在が,より高い虚記憶の生起を促すことが示された。
  単著   大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要   4,79-87頁   2006/01