大阪樟蔭女子大学 教員情報   
     


  フジサワ ヨシユキ
  藤澤 良行   学芸学部 国際英語学科   教授
■ 標題
  第3の語り手ジェイスンの役割-『響きと怒り』の第3の章について-
■ 概要
  ウィリアム・フォークナーの『響きと怒り』の第3の章に関する考察。この章の語り手ジェイスンはコンプソン家の人間の中では現実主義者で,その語りはそれまでの兄弟たちとは違い自信にみちあふれたものであるが,それだけに余計に自信過剰な語りになり,客観性を持たないものに陥りがちである。これまでのベンジーとクエンティンの二つの章で培われた悲劇性が,この章での全くの現実認識を欠いているジェイスンの持つ喜劇性と対照されて作品に新たな視角を与えている。
  単著   大阪医科大学紀要『人文研究』   (第19号),1-20頁   1988/03