大阪樟蔭女子大学 教員情報   
     


  ハシモト ヒデミ
  橋本 秀美   学芸学部 心理学科   教授
■ 標題
  心理臨床と学校教育の統合的アプローチを試みた一事例―動的家族・学校描画法を用いて―
■ 概要
  学校教師が行う教育相談においては、教師でもありカウンセラーでもある両方の立場での子どもへのアプローチが求められる。学校内に双方の立場の者が別々にシステマチックに機能するという学校教育相談システムに対して、いつでもどこでも行うことのできる一人の教師カウンセラーによる、教育と心理の統合的アプローチを行った事例を通してその有効性が示された。さらに、その治療過程における描画という手法を用いることの有用性が示された。
B5判、掲載頁:pp.11-16.(6頁)
本事例においては、中学1年から不登校のA男に、卒業までの心理と教育の統合的支援を試みた。A男は、その対人不安や対人緊張から対人関係に悩み、さらに幼少期から両親の期待に過剰反応してきた息切れタイプの不登校である。筆者は、カウンセラーの役割の他に、学校コンサルテーションや進路相談などの教育的支援を併せ、総合的アプローチを行った。それらがカウンセリングの過程でのA男の認知の転換への援助ともなり、青年期のA男の自己回復力とも相俟って、自己変容をもたらし、解決につながったと考えられる。
B5判、掲載頁:pp.31-40.(10頁)

  単著   応用教育心理学研究   第15巻(21号)   1999/03