大阪樟蔭女子大学 教員情報   
     


  ハシモト ヒデミ
  橋本 秀美   学芸学部 心理学科   教授
■ 標題
  友人関係に悩む不登校男子生徒の自己変容過程-認知療法的アプローチ-
■ 概要
  本事例は,不登校の中学生A男へのスクールカウンセラー(以下、SCと記す)の支援過程である。カウンセリングでの言葉のやりとりで、A男は自分の思考を吟味し認知の変容により、日常生活で機能する行動を獲得していく。認知変容させるための能力をまだ充分に備えていないと思われる中学生に対して、カウンセリングによるちょっとした認知の転換の援助や,周囲の適切な援助が、青年の自己回復力と相俟って不登校から回復していく。A男の認知の転換ともとれる自己変容が,A男を最も苦しめてきた対人恐怖や対人関係不安などの解決につながった。それらにより、高校入学後は、いったん不登校状態となったが短期で回復し、食堂の接客アルバイトなどの方法での社会との新たな接点をもつ経験などを通して、<見られる自分>から≪見る自分≫に変わるという、A男の認知の変容に繋がった。SCとA男との「言葉」の役割やその意義についても考察する。
A4判、掲載頁:pp.2-9.(8頁)

  単著   追手門学院大学心のクリニック紀要      2012/12